第25期 岡山市民文化大学 開講!!

いよいよ平成27年度 第25期の幕が上がりました!

厳しい寒さの中、朝早くから約2,000名の受講生のみなさまが会場に足を運ばれました。

オープニングを飾ってくださったのは、藤田傳三郎(でんざぶろう)太鼓保存会のみなさま。勇壮で迫力満点の和太鼓で会場を盛り上げて頂きました。

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この日の曲目は、『ふじた藤田傳三郎太鼓』。児島湾干拓に心血を注いだ先人の苦労を組太鼓で表現なさられています。

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受講生からは、「迫力ある太鼓の音色に引き込まれ、すごく感動しました」という声が届きました。

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オープニングタイムに続き、当校学長・松畑煕一による開校式が執り行われ、これから始まる1年間への決意を新たにしました。

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そしていよいよ心臓血管外科医・天野篤先生による『高齢者心臓手術の現況と注意点』と題した講演がスタート。天皇陛下の手術を執刀なさられた天野先生の講演とあって、この日は3階席まで超満員。

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さぞ、近寄りがたいオーラを漂わせている先生なのかと思っていましたが、そのお人柄はとても気さくでユニーク。講演は終始笑いに包まれました。

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s-IMG_9639講演後には質疑応答の時間も設けられ、みなさん興味津々で質問を投げかけられていました。

 

 

 

また、今年も一年、「フラワーショップカトレア」(本店=岡山市北区中山下1-5-41、☎086-222-7015)様に、ステージを華やかに演出する装花を飾って頂きます。

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寒い中、本当に多くの受講生さまにお越し頂き、事務局一同、心より感謝申し上げます。さぁ、新たな一年が始まりました。今年は、どんな学びがあり、どんな出会いがあるでしょうか。どうか、新たな発見を胸に刻んでいって頂けると幸いです。

 

 

s-森永卓郎20101214次回講座は3/7(土)開催。講師は経済アナリストの森永卓郎先生です。講演テーマは、『今何が起こっているのか?世界経済と日本経済』。テレビ番組でもすっかりおなじみの森永先生。難しい経済を分かりやすく、大変楽しくお話しなさられます。どうぞお楽しみに。

来月も、みなさまのお越しを心よりお待ちいたしております。

※書籍販売:なし

 

第25期 岡山市民文化大学 いよいよ開講!

立春の声を聞いたとはいえ、まだまだ寒い日が続いております。それでも、梅や木蓮のつぼみはほころびはじめ、日中の陽射しからはほんの少し暖かさが感じられるようになりました。春は確かにそこまで来ているようです。

s-IMGP0009 - コピーさて、いよいよ今週末2月21日(土)は、第25期 岡山市民文化大学の開講日です。オープニングを飾って頂く講師は、心臓血管外科医・天野篤先生です。心臓を動かしたまま行う「オフポンプ」の冠動脈バイパス手術の第一人者で、2012年には天皇陛下の執刀医を務められました。

 

講演の前には、オープニングタイムと開講式が行われます。今回のオープニングタイムは、藤田傳三郎(でんざぶろう)太鼓保存会のみなさまによる勇壮な和太鼓の演奏が披露されます。こちらもどうぞ、お楽しみください。

◎開場…12:05~

◎オープニングタイム(和太鼓演奏)…13:20頃~

◎開講式…13:45頃~

◎講演…14:00~15:30(90分間)

※講師の書籍販売&サイン会はありません。

今年も魅力あふれる講師陣が続々と登場します。みなさまのお越しをスタッフ一同、心よりお待ちいたしております。

戦国史最大の謎に迫る~石谷家文書~

昨年、林原美術館所蔵の「石谷家(いしがいけ)文書」から、本能寺の変にかかわる長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)の書状などが発見され、「歴史をくつがえす大発見」と話題になりました。

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石谷家文書

なぜ、明智光秀は主君である織田信長を討ったのか。

「怨恨説」「黒幕説」「四国説」など様々な説がありますが、いずれも決め手を欠き、光秀の動機は大きな謎となっていました。ところが、今回発見された書状からは、土佐の戦国大名・長宗我部元親と、明智光秀の緊密な関係が明らかとなり、戦国最大の謎が明らかになろうとしています。

その「石谷家文書」に関連した講演会が、岡山県立博物館で開かれると聞きつけ、興味津々で行ってきました。

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午前中はイオン岡山で映画を鑑賞。朝早い時間でしたが、人気アニメの影響か、大勢の人が訪れていました。

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イオンから県立博物館までは、いま話題の「ももちゃり」を利用してみることに。ついに、ももちゃりデビュー!

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イオン前のももちゃりポート。自転車はけっこう空いている。

ももちゃりを利用するには、まず端末機に名前と携帯番号を入力して登録をします。
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すると、携帯電話にショートメールでパスワードが届きます。

そのパスワードを端末機に入力して、ICOCAやHarecaなどのICカード、もしくは専用カードをかざすと登録完了。
けっこう簡単でした。
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料金(一時間以内100円)を入れて好きな自転車を選び、センサーにカードをかざすと、カチャと音がして自転車のロックが外れます。

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久しぶりの自転車。ちょっとふらつきながら、颯爽とペダルをこぎます。
空気は少し冷たいけど、風を切りながらスイスイ進む感じは、気持ちいい。
お昼時だったので、イオンと県立博物館の中間地点にある「金八ラーメン」で昼食。岡山でラーメンといえば、この名店は外せないでしょう。超久しぶり♪

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「金太ラーメン(750円)」を注文。極太の豚角煮が圧倒的な存在感。

う~ん、とろっとろの角煮が口の中でホロホロほどけて、やっぱりうま~い。

そして、急いで昼食を終え、後楽園沿いの景色を眺めながら目的地に向かいます。
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講演開始時間のギリギリに到着。久しぶりに自転車に乗って、急いだせいか息が上がって汗だくになりました。
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県立美術館前にもポートがあって超便利。

 

なんとか間に合い、講演会場に駆け込むと、すでに席はいっぱい。一席も空いてなく、立ち見の人もたくさんいます。ざっと200人近くはいるでしょうか。
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『天下人と長宗我部元親』と題した講演では、「石谷家(いしがいけ)文書」から判明した数々の発見について、高知大学人文学部 教授の津野倫明さんから解説がありました。

歴史ファンと思われる方々が、熱心にメモを取られていました。この暑さはみなさんの熱気のせいでしょうか。ひとり汗をタラタラ流しながら、メモとハンカチを交互に持ちかえながら、お話しに耳を傾けました。

 

講演によると…、

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長宗我部元親
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明智光秀

長宗我部元親と親戚同然の間柄だった明智光秀は、政治的にも密接な関係を結んでいました。

 

 

 

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織田信長

ところが、元親の四国制覇が確実となったことで、信長はこれに脅威を感じ始めます。今まで四国制覇を容認していた態度を一変、四国を自分に差し出すよう要求。しかし元親は、苦労して獲得した領土をむざむざ手放す気はなく、信長にNOを突き付けます。

 

 

 

事態を収拾するため間に入った光秀は、元親を必死に説得しようと奔走します。

一度は信長にNOを付き付けた元親も、光秀の必死の説得のかいあってか、一転、譲歩の道を探り始めます。今回発見された書状には、「せめて土佐に近い2つの城と周辺の土地だけは領土として認めて頂けないでしょうか」という元親の記述があり、信長に領地を保証してもらいたいと懇願している様子がうかがえます。

光秀は、この元親の譲歩によって事態は収拾すると安堵します。しかし、事態は好転するどころか、悪化の一途をたどります。信長は、元親の意思に関わりなく、四国攻めを決定。兵をあげるよう、指示します。

もはや光秀に残された道は2つに1つ。親戚同然の元親を見殺しにするか。信長の四国攻めを自らの手で阻止するか。

そして光秀は、後者の道を選んだのです。

講師の津野倫明さんは、「本能寺の変に至った光秀の動機は、ほかにも原因はあると思いますが、『四国説』が一因だったことは確かです」と話されていました。

戦国ファンならずとも、真相が気になる歴史ミステリー。今回発見された書状はまだ調査段階とのことで、今後も新事実が明らかになっていくのかもしれません。

戦国の面影を訪ねて~金川城跡(後編)

先週、本丸まで行けずに断念した金川城を制覇するため、再びチャレンジ。天気もよく、絶好の城トレ日和です。
今回は、逆のルート(道林寺丸横)から登城することにしました。s-P1050089かなり険しい傾斜の石段がずっと続いています。もしかすると、前回のルートより厳しいかも…。
すでに息が上がり、足が痛くなってきました。果たして上まで行けるんだろうかと不安になりつつも歩みを進めます。

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くじけそうになりながら20分ほど登ると、「道林寺丸跡」に到着。金川の街並みが眼下に広がり、ホッと一息つけます。
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さらに歩くこと約10分。ついに「本丸跡」の掲示板が表れました。
ふいに、ガサガサッという音が聞こえてドキリ。
身構えると、年配のご夫婦が降りてこられるところでした。
失礼にも、イノシシかと思ってしまい、こわばった笑顔であいさつを交わします。
前回誰とも会わなかったことを考えると、人に会えてちょっと安心しました。
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聞こえてくるのは、相変わらず、絶え間ない銃声の音。でも、これは山のふもとにあるクレー射撃場からの音だと分かっているので、今回はビビりません。
ん? でも、聞きようによっては、城を守る火縄銃の音に聞こえなくもない。少し背筋が寒くなります。ダメだ、余計なことは考えないようにしよう。頭を振って歩みを進めます。
そして、ついに本丸跡に到着。
前回のリベンジを果たせました。
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 本丸跡には大きな石がゴロゴロしていました。もしかすると、石垣に使われた石なのでしょうか。
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本丸でしばし感慨にふけったあと、「天守の井戸」の看板があったので行ってみることに。
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こ、これは…、井戸!?
直径約5m、深さ約10m以上はあるでしょうか。あまりの巨大さに恐怖を覚えます。井戸というより、黄泉の国への入り口なのでは…。
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 ギリギリの淵に立って、おそるおそる中を覗き込んでみると、足がすくみます。
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気を取り直して少し進むと、「北の丸」の看板が出てきました。でも、ここから先はパンフレットに載っていない道です。もうちょっとだけ行ってみようかな…。ここからは、看板だけが頼りです。
急に道が、けもの道のようになってきました。
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写真では分かりづらいですが、片側は急斜面になっていて、足を踏み外すとかなり下まで滑り落ちてしまいそうです。
落下の恐怖と闘いながら、ようやく北の丸に到着。本丸や二の丸のように木が伐採されておらず、うっそうとしています。木々の間を縫うように進んでいくと、どこから来たのかよく分からなくなってきました。
あれ!?どっちから来たんだっけ?
一気に恐怖が湧き上がってきました。もしかして遭難…、でも大丈夫、最悪の場合、携帯の電波も届いてるし、と気持ちを落ち着かせます。
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なんとか来た道に戻れたので、その先の、「堀切(山の尾根と城域のあいだを仕切るために用いた堀)」まで行ってみました。
堀切には、敵の侵入を防ぐ目的があったようです。
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一応、目標も達成し、城跡の端っこまで来れたようなので、引き返すことに。
帰りは景色にも目もくれず、何かから逃げるように猛ダッシュで下山。
一息ついて、改めて山を見上げます。
こんな山の中で、一族の命運を懸けた壮絶な戦いが繰り広げられていたんだ…。
ふいに吹き付けた冷たい風が、木の枝をカサカサと揺らし、汗ばんだ首筋の横をヒュウヒュウと吹き抜けていきました。