Movie Report vol.1

気が付けば、もう年の瀬…。

今年こそ早く年賀状の準備をして、穏やかな気持ちで新年を迎えたいなぁと思いつつ、また今年もギリギリになってしまいそうです。

最近は手書きの年賀状がめっきり減ってしまいましたが、印刷してあるものでも、一言メッセージが添えられていると、すごく嬉しいものです。

相手の顔を思い浮かべて、一言を添える。

そんな想いのこもった年賀状を送りたいものですね。

年末年始は、映画を観て感受性を豊かにするのもいいかもしれません。

おすすめの一本をご紹介します。

 

 

無題『イルマーレ』

2006年3月アメリカ。

主演:キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック

(2000年の韓国映画『イルマーレ』をリメイクした恋愛映画)

 

 

 

親愛なる君に

 

 『イルマーレ』っていう映画を知ってる?

観終わったあと、大切な人に手紙を書きたくなる。

そんな映画だ。

 

未来と過去の男女が、不思議なポストを通して文通し合うお話。

電話やメールが当たり前の時代に、手紙でのやり取りっていうのがいい。

自分の気持ちを伝えても、すぐには伝えられない。

電話やメールなら、すぐなのにね。

でも、届くまでのドキドキする気持ちは、手紙じゃないと味わえない。

読んでくれる相手の表情を思い浮かべながら書くのもいい。

返事が届くのがもどかしくて、ポストをしょっちゅうパカパカ開けてみるシーンが切ない。

手紙は、時間差攻撃だ。

時間差が長ければ長いほど、想いは強まっていく。 

 

この映画は、「待つ」っていうことがキーワードになっている。

手紙の返事を待つっていう意味もあるけど、大人の恋愛は、結果を急いじゃいけない。

何があっても、じっと待つことが重要なんだね。

 

時空を超えた、ある意味、遠距離恋愛なんだけど、お互いを信じて2年間待つ。

ラストシーンで、やっと彼に会えた彼女が言った言葉がよかった。

「待ってくれたのね」

 

追伸

君に手紙を書きながら、待ちます。