初もうで

1月3日に、最上稲荷(岡山市北区高松稲荷)に初もうでに行ってきました。朝7時30分に到着しましたが、すでにかなりの人が参拝に訪れていました。

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朝もやに包まれた境内は、おごそかな雰囲気。

冷たく澄んだ空気に包まれた境内を歩くと、背筋がピンと伸びるような気持ちになります。早速お参りし、今年一年を占うおみくじに挑戦。昨年は「凶」が出たので、今年はどうかなとヒヤヒヤしながらクジを引くと「吉」が出ました。

おみくじの順番は寺社によって異なるそうですが、最上稲荷の場合、「大吉」「吉」「半吉」「凶」「半凶」「大凶」の順番(最上稲荷HPより)らしいので、なかなか良いクジだったようです。

最近まで知らなかったのですが、最上稲荷(龍王山)は、羽柴(豊臣)秀吉による高松城水攻めの際、最初に陣を敷いた場所と伝わっているそうです。

境内の奥にある急こう配の坂道をフゥフゥ言いながら登りきると、「秀吉本陣跡」の石碑が表れます。

s-P1050033s-P1050035眼前には、吉備平野が大パノラマで広がり、思わず両手を広げて深呼吸。高い建物もなく、山と田畑が広がる風景は、当時とさほど変わっていないのかもしれません。正面には高松城跡が見え、ここから秀吉軍が作戦を練っていたのかと思うと、感慨深いものがありました。

その後、沼地の要害に守られた備中高松城を攻めあぐねている秀吉に、軍師・黒田官兵衛が「水攻め」を進言します。この進言を取り入れた秀吉は、指揮するのに都合のよい石井山に本陣を移したと伝えられています。

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吉備平野を一望できる展望台には、「高松城水攻め」の昇り旗が。
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中央の大鳥居の右側に備中高松城跡、大鳥居の左側に秀吉が本陣を移した石井山が見える。

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