盆石展

皆さま、こんにちは。日足がめっきり短くなりました。令和3年の11月は、今日で最後の日です。今月は、約140年ぶりという皆既月食が見れました。

文化の日には、香川県文化会館で、美術展が開催。その中で、細川流盆石展の実践が行われ、観る機会に恵まれました。

盆石とは、日本古来の縮景芸術の一つ。始祖は武人であり、茶人でもある細川三斉候、と古い歴史を持っています。

盆石は、昔、お公家様の奥様や家から出ない奥様が、家に居てお盆の上で自然の恵みと美を楽しみ、石の粉を用いて、描いていたそうです。

みるみるうちに、形になっていき、とても興味深く見入りました。黒塗りの盆の上で先生がサラサラ流す砂が綺麗な絵になって行きました。

この日に実践をしてくださっていたのは、佐々木宏子先生。この道、約、50年だそうです。開業医だった夫の勧めで始めたそうです。観音寺で教室を持ち、四国新聞にも取り上げられました。静かなる砂が動となり、お盆の上で石や砂が技法によって命が宿ります、と先生からのお言葉です。

文化の日に相応しく、珍しく、良いものを見せて頂きました。日本の伝統美。今後とも、四国でのまた日本国内での盆石の発展を祈念する気持ちとなりました。