金木犀の香りも薄れゆく季節になりました。芸術の秋でもあります。先月、観音寺ハイスタッフホールに行ってきました。コロナ禍で、7か月ぶりの音楽会となりました。まだ新しいハイスタッフホールは木がふんだんに使われ好きな音楽ホールです。
ベートーヴェン生誕250年企画として『デンハーグピアノ五重奏団 in 観音寺』コンサートが開催されました。このピアノは1835年頃のプラハでのフォルテピアノ。ピアニストの小川加恵さん所有のものを東京から運んで来られました。小川さんの祖父母は観音寺在住。小さなころから親しんだ観音寺の地での音楽会となりました。
アントンシュバルトリンク フォルテピアノ。鍵盤が、真珠でできています。足は、鷲をかたどっています。重厚です。普通のピアノより若干音が低く、鍵盤数も8個ほど少ないのが特徴の古楽器です。
世界的にも珍しいフォルテピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの楽器編成による五重奏団。2009年にオランダ、ユトレヒト国際古楽音楽祭でデビューを果たします。日本はもとより、全世界でも活動を広げられています。「題名のない音楽会」など、メディアにも出演されています。馴染みのあるクラッシックをアレンジして披露してくださり、とてもとても素敵な音楽会でした。心穏やかに優雅な時間を過ごしました。
曲目は、モーツァルト:アイネクライネナハトムジーク、
ベートーヴェン:月光、
ハイドン:皇帝、シューベルト:「ます」、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番。アンコール曲も二回演奏してくださいました。最後はトルコ行進曲で。
今年はベートーヴェン生誕記念コンサートが各地で催される予定されていることでしょう。
帰りは、高松までの道筋を仁尾のサンビーチ経由で帰路につきました。今、写真スポットとして、注目を集めている、「父母が浜」の海です。空が秋の雲です。今冬は寒いという予報が出ているようです。気候の良いわずかな秋の時間が有意義なものでありますように。