美術館の日

皆さん、こんにちは。旧暦では立秋を過ぎました。が、まだまだ猛暑です。これから季節の移り変わりが、夕方の風や虫の鳴き声で感じられることと思います。

8月6日は美術館の日でした。楽しみにして高松市美術館へ訪れてみました。

現代アートの作家さんです。莫大な数の展示数でした。ゆっくりと鑑賞すれば半日は滞在できるかもの美術展。

ロビーから装飾し、凝っています。いい空気が流れています。≪トンビ≫。

現代美術は元来の技法にとらわれることなく、自由に表現されています。鑑賞する方も自由な発想で観ればよいと、美術館スタッフの方から。面白いな~と感じたのは、紙芝居ならぬ布芝居。人間のリアルな思いが綴られていました。

国立療養所 菊池恵楓園絵画クラブ「金曜会」の作品もあり。ハンセン病で療養中の方々が描かれた明るい絵画も多数展示していました。とても充実時間となりました。お時間があれば是非とも訪れてみてください。現代アートも様様な発見があって面白いと思います。脳への新刺激です!

会期は9月4日 日曜日まで

開館時間9:30-17:00

*金土は19:00閉館

月曜日休館日

入館料¥1000*65歳以上も同料金、瀬戸内国際芸術祭パスポート持参は¥800

直島アートの旅

こんにちは。蒸し暑い日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。夏至を過ぎ、夏へ向けてまっしぐらの気候です。前回の直島に続き、直島アートについて。直島には、日本全国、世界から、この小さな島を目指して訪れています。若者が多い気がします。福武財団の発想により、名もない島は、一躍、世界に名を知られることとなりました。

安藤忠雄氏建築が多いのも特徴です。そして、この島に違和感なく溶け込んでいます。この建築物が島の価値を高め、豪華な印象を持ちます。下にあります白い建築物は、宮の浦港横にあります、【直島パヴィリオン】建築家、藤本壮介氏の作品です。夜はライトアップされるそうです。

地中美術館の玄関前に、人工的に造られている、小さな庭園に咲く睡蓮の花です。沢山の花が植えられて、よく手入れが行き届いていました。

ベネッセハウス前に展示のオブジェ。白爪草とのコラボ―レーションは、今の時季ならではの光景です。

先日、愛媛県民文化大学に安藤忠雄氏が講演に来られました。講演の中で、初めに話が来た時には、直島がこんなにも繁栄するとは、思わなかったそうです。今度は船に浮かぶ図書館を作ってみたい!と今後の夢を語られました。実現することを楽しみにしています。さすが、世界の建築家は、お話も軽快で面白く、何よりパワフルでした。

そして、もう一人の有名な作家さん、草間彌生氏の【赤カボチャ】です。もう一つの【南瓜】は、台風で破壊され、修復を検討中なんだそうで、不在でした。

つつじ荘前の、浜辺。水面には海鳥が出たり、引っ込んだりした姿が肉眼で観れるという、嬉しい出来事がありました。

【家プロジェクト】大竹伸朗氏の作品

【愛♡湯】大竹伸朗氏作品。実際に銭湯として入浴可能になっています。中にもオブジェがあるようです。入浴料660-。お風呂に入りながら美術鑑賞が出来る施設は全国でも稀なような気がします。

まだ、まだ、沢山の建築物が点在する直島。二度、三度、四度と何度訪れても飽きない島はアートの島。歩くと沢山の“ワクワク”が発見できます。

直島に新しい芸術が誕生!

皆さま、こんにちは。6月に入り梅雨の季節です。近年はオシャレな、レインコートや長靴が販売されています。雨を楽しむ方も多いように見受けられます。そして、今日は時の記念日です。時間はとても大切。有意義な時をお過ごし下さい。

さて、直島に新しい芸術、クリアなお茶室が今年、お目見えしたのはご存知ですか?

杉本博司作【時の回廊】

瀬戸内国際芸術祭春会期の終盤に行ってみました。ベネッセハウス敷地内に新設。ニュースでもよく取り上げられています。茶室が水の上に浮かんでいるように見えます。その向こうには、瀬戸内海と多島美。まさに、絶景!「あ~この景色を見られただけでも来て良かったな」と、思いました。

訪れた数日前には、皇室から三笠宮信子様が鑑賞に来られていました。

お茶券付きで、景色を眺めながら、お茶を頂けます。茶菓子はなんと、三友堂(高松市片原町)の空豆饅頭。季節柄にピッタリの菓子は絶品でした。

お時間があれば、ぶらっと直島も島旅・小旅・リフレッシュできるかと思います。フェリーで約1時間です。イイ街香川、再発見です。

インフォメーション(2022年3月12日開館)

開館時間:

11:00-15:00(最終入館14:00)完全予約制

休館日:

年中無休

鑑賞料金:

1,500円 *呈茶(お茶とお菓子)付き
※15歳以下の方とベネッセハウスにご宿泊のお客様は鑑賞無料。

所在施設: ベネッセハウス パーク

所在地: 〒761-3110 香川県香川郡直島町琴弾地 ☎087-892-3223

瀬戸内国際芸術祭開催2022

皆さま、こんにちは!昨日、今日と良いお天気です。庭先にはジャスミンが白い花を咲かせ、甘い香りが漂っています。春爛漫です。明日から、祝日が三日間続きます。高松港は島へ渡る人たちで長蛇の列。県外の方々へ瀬戸内の美しさを、島々の良さを、現代アートの面白さを知って欲しいと思います。今年は三年に一度の芸術祭の開催年度です。2010年に始まり、今年で五回目です。

女木島、男木島へ渡ってみました。坂出の沙弥島へも訪れてみました。子どもの頃から住み慣れたこの町がとても垢抜けた気がしました。

本当に海に島は美しく、香川県の良さを再発見し、ワクワクしました!春会期は5月18日までです。坂出・沙弥島のアートは春会期のみの展示開催です。連休明けの人の波が落ちついた時に、多島美×瀬戸内海×現代アートを見学に行ってみませんか?!

盆石展

皆さま、こんにちは。日足がめっきり短くなりました。令和3年の11月は、今日で最後の日です。今月は、約140年ぶりという皆既月食が見れました。

文化の日には、香川県文化会館で、美術展が開催。その中で、細川流盆石展の実践が行われ、観る機会に恵まれました。

盆石とは、日本古来の縮景芸術の一つ。始祖は武人であり、茶人でもある細川三斉候、と古い歴史を持っています。

盆石は、昔、お公家様の奥様や家から出ない奥様が、家に居てお盆の上で自然の恵みと美を楽しみ、石の粉を用いて、描いていたそうです。

みるみるうちに、形になっていき、とても興味深く見入りました。黒塗りの盆の上で先生がサラサラ流す砂が綺麗な絵になって行きました。

この日に実践をしてくださっていたのは、佐々木宏子先生。この道、約、50年だそうです。開業医だった夫の勧めで始めたそうです。観音寺で教室を持ち、四国新聞にも取り上げられました。静かなる砂が動となり、お盆の上で石や砂が技法によって命が宿ります、と先生からのお言葉です。

文化の日に相応しく、珍しく、良いものを見せて頂きました。日本の伝統美。今後とも、四国でのまた日本国内での盆石の発展を祈念する気持ちとなりました。

2021年11月塩江美術館展

皆さま、こんにちは。日々、少しづつ木々が色づき、落ち始めています。紅葉を楽しむのも終盤のようです。

先日、文化の日に塩江美術館まで行ってきました。山間にある美術館は四季折々の自然の光景が絵画とともに楽しめます。この日は、まだ紅葉には早かったようです。いつ訪れてもほっとする空間です。

染色家 山口摂華(やまぐち せつか)(香川県在住)は、1999年より和裁士として活動、その後、生地に色を染め出す世界に惹かれ、2008年からは染色家として作品を発表してきました。 その美術展が開催されています。

入館した瞬間に「わあ~」と、心が明るくなりました。トマト柄の着物は面白い!なんだか、楽しい!

こんなご時世なので、明るい色彩がいいですね。お時間のある方、ドライブがてら訪れてみるのも、良いリフレッシュになるかと思います。

会期:
2021年10月26日(火曜日)~12月5日(日曜日)

会場:
高松市塩江美術館 企画展示室

休館日:
月曜日

開館時間:
9時~17時 (入室は16時30分まで)

帰りに、岩部八幡神社の樹齢600年になる、銀杏の木を見に立ち寄り。まだ青々と茂っていました。黄落はまだまだのようでした。もうすぐ、(今頃?)黄色の絨毯が見られるはずです。それでも迫力ある樹です。塩江の名物になっています。パワーを貰えます。

手水鉢も風情がありました。自然の中に身を置くと、気持ちの良い一日となりました。

猪熊弦一郎美術展

こんにちは。夏日一歩手前まで気温が上昇する日もあり、今年も夏が早そうです。

香川県立ミュージアム(高松市玉藻町)では、【空間に生きる画家ー猪熊弦一郎】展を開催中です。早速、平日のお昼に行ってきました。

三越の包装紙を作成した作家さんとしても有名です。この展示物は写真がOKでした。テレビがアンティークです。

この赤い模様が、石だということをこの展示会で始めて知りました。何十年もの間、三越の包装紙はこの色が定番でした。

今回のパンフレットの表紙になっている絵画がロビーに展示。この絵は、慶応義塾大学、学生食堂に飾られているものだそうです。

香川県出身で、パリやニューヨークなどでも活躍。絵画のほか、建築やデザイン分野、本の表紙、包装紙、風呂敷、掛け軸、着物まで多くをデッサン、作成しています。1950年代物を中心に関係資料を含む、約150点の作品を展示中。

昭和の時代にタイムスリップします。そして、猪熊弦一郎が戦争中の疎開先にて、静寂の中で、心救われたという、オルゴールのメロディーが本当に、静かな音量で流れています。小さな現物のオルゴールも展示。私物のモノクローム写真もあり、猪熊氏の人となりに触れる展覧会となっています。29日は昭和の日。この日に鑑賞すれば、昭和の記念になるかもしれません。

2021年6月6日日曜日まで9:00~17:00 入館料大人¥1100

香川県立ミュージアム ☎087-822-0247

小さな美術展

カレンダーも後、一枚になりました。通年なら忙しさのある12月も、今年はコロナ感染病で静かな12月のような気がしています。

何度か、ブログでも紹介していますが、高松市塩江美術館の展示のご紹介です。

鉛筆淡彩画~伊東義久の世界~展が開催されています。

美術館前の山景色は、紅葉は終わりを告げていました。

伊東義久(1917-2003)は、移りゆく自然・季節の魅了され、水彩を用いた透明感のある風景作品を残しています。

また、ドイツの文豪ヘルマン・フェッセの自然を愛でる姿、そしてありのままを受け入れる姿勢に敬愛したことから、フェッセの生活ぶりにならい「絵を描く日」と「庭仕事の日」とを区別した生活を送りました。

穏やかな優しい絵は、画家自身の性格が現れているようでした。訪れた者もきっと穏やかな気持ちに包まれるはずです。

前香川郡香川町に生まれた伊東氏は、一枚、塩江からの風景を残しています。今回の展覧会ではありませんでしたが、本で観ることができました。

2021年1月17日(日)まで開催。9:00-17:00 月曜日休館 一般¥300-

高校生以下及び65歳以上の方、障がい者手帳を持参の方は無料です。

ぶらっと行基の湯まで行ってみました。小さな街の変わらない街並みが好きです。

塩江へ入ると、大手コンビニエンスストアがオープンしていました。移り行く時代の変化も感じた一日でした。

ベートーヴェン生誕250年

金木犀の香りも薄れゆく季節になりました。芸術の秋でもあります。先月、観音寺ハイスタッフホールに行ってきました。コロナ禍で、7か月ぶりの音楽会となりました。まだ新しいハイスタッフホールは木がふんだんに使われ好きな音楽ホールです。

ベートーヴェン生誕250年企画として『デンハーグピアノ五重奏団 in 観音寺』コンサートが開催されました。このピアノは1835年頃のプラハでのフォルテピアノ。ピアニストの小川加恵さん所有のものを東京から運んで来られました。小川さんの祖父母は観音寺在住。小さなころから親しんだ観音寺の地での音楽会となりました。

アントンシュバルトリンク フォルテピアノ。鍵盤が、真珠でできています。足は、鷲をかたどっています。重厚です。普通のピアノより若干音が低く、鍵盤数も8個ほど少ないのが特徴の古楽器です。

世界的にも珍しいフォルテピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの楽器編成による五重奏団。2009年にオランダ、ユトレヒト国際古楽音楽祭でデビューを果たします。日本はもとより、全世界でも活動を広げられています。「題名のない音楽会」など、メディアにも出演されています。馴染みのあるクラッシックをアレンジして披露してくださり、とてもとても素敵な音楽会でした。心穏やかに優雅な時間を過ごしました。

曲目は、モーツァルト:アイネクライネナハトムジーク、

ベートーヴェン:月光、

ハイドン:皇帝、シューベルト:「ます」、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番。アンコール曲も二回演奏してくださいました。最後はトルコ行進曲で。

今年はベートーヴェン生誕記念コンサートが各地で催される予定されていることでしょう。

帰りは、高松までの道筋を仁尾のサンビーチ経由で帰路につきました。今、写真スポットとして、注目を集めている、「父母が浜」の海です。空が秋の雲です。今冬は寒いという予報が出ているようです。気候の良いわずかな秋の時間が有意義なものでありますように。

プラド美術館

暑中お見舞い申し上げます

暑い日が続き、体温に近い気温です。どうぞご自愛ください。

コロナ感染も心配な毎日ですが、出かけないと、経済も体力も廻らない日常です。久しぶりに、映画館へ出かけてみました。綾川イオンシネマ。人はまばらで、涼しく、快適に映画鑑賞をしました。とてもレアな映画です。ドキュメンタリー映画で、スペインはマドリードにある、「プラド美術館」の裏側、名画を紹介しています。『プラド美術館驚異のコレクション』

<ストーリー>
広大な敷地に膨大なコレクションが収められたプラド美術館を案内するのは、アカデミー賞主演男優賞に輝いた俳優のジェレミー・アイアンズ。歴史物からファンタジー、サスペンスと幅広い作品で活躍する名優であり、プライベートでは400年間放棄されていたアイルランド の城を修復して暮らすという、歴史とアートを愛する知識人の一面も持つ。毎年約300万人が訪れるプラド美術館は、スペイン黄金時代に生きた王と王女が、自らの意志と審美眼で収集した唯一無二の美の殿堂。他の美術館とは明らかに趣向の異なる美の世界がここにある。プラド美術館全面協力のもと、栄光の時が刻まれた美術ドキュメンタリーが今、幕を開ける! 紹介文より引用

スペイン人画家 ゴヤについて見識が深まりました。また修復士という仕事。要所要所で、本場フラメンコの舞踊と音楽が効果音として導入されています。そして、大画面で観る、ヨーロッパの景色の美しいこと!これだけでも絵になる風景ですね。人生を何度も歩めるなら、学芸員の資格を取り、美術の仕事がしてみたいです。が、人生はあっという間です。いつかは、マドリードにあるプラド美術館へ訪れてみたい、という叶えそうな夢に切り替えます。お時間のある方、絵画好き、ヨーロッパ好きの方へはおススメです。綾川イオンシネマで上演中です。